NHN テコラスのクラウド総合支援

Cloud Chorus(クラウドコーラス/旧 C-Chorus)

株式会社デンソー 導入事例

データセンターインフラ管理システム「garmit」のサービス拡大に向け、負荷試験と脆弱性診断で性能・セキュリティを検証

株式会社デンソー様写真

お話を伺った方

技術管理本部 データビリティソリューショングループ 課長 宮田 真里 様

お客様の課題

  •  データセンターインフラ管理システム「garmit」の登録・利用規模を約8,000ポイントから約30,000ポイントへ拡大するにあたり、性能を維持できるかを事前に検証する必要があった

  • Webアプリケーションの脆弱性を継続的に確認できる体制が求められていた

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課題解決の効果

  • 負荷試験により、遅延の原因がインフラだけではないことが判明し、優先して確認・改善すべき箇所を切り分けられた

  • リソース使用率やCloudWatch Database Insightsの分析を踏まえてボトルネックを特定し、改善策を実施したことで、一部の操作では応答時間が短縮された

  • Webアプリ脆弱性診断により、社内の脆弱性情報チェック手順の見直しにつながった

株式会社デンソー様は、情報通信分野で企画・開発から保守まで手掛ける総合エンジニアリング企業です。データセンターや基地局などの社会インフラ構築、監視システム「garmit」、DXソリューションを展開。高度な技術力と連携体制で、社会インフラの安定稼働と安全を支えています。

同社が提供するサービスの一つが、サーバールームやデータセンター設備の温度などを時系列データとして管理する「garmit」です。garmitは、サーバールーム内の各測定エリアにおける温度や湿度といった監視対象を「ポイント」という単位で管理するシステムです。各ポイントから収集される「1時1分時点で23℃」といった時系列データを常時モニタリングすることで、データセンター等の安全稼働を支える基盤としての役割を担っています。

デンソー様は、AWS利用の継続的な基盤としてNHN テコラスのAWS請求代行サービスを2019年からご利用いただいています。こうした中で、garmitの機能追加や利用顧客からの要望を背景に、サービス開始時点で約8,000ポイント規模だった登録・利用規模を約30,000ポイント規模まで拡大する構想が持ち上がりました。

あわせて、ログイン機能など重要な機能を扱うWebアプリケーションについては、継続的な脆弱性確認の必要性も認識されていました。

そこで、AWS請求代行サービスに加え、負荷試験を含むプロフェッショナルサービスとWebアプリ脆弱性診断を、garmitのサービス拡大に向けた性能面・セキュリティ面の検証をご支援しました。

30,000ポイント規模への拡大へ。garmitが抱えていた性能・セキュリティ面の課題

garmitは、サーバールーム・データセンター設備の温度などを時系列データとして管理するサービスです。サービス開始当初は約8,000ポイント規模での運用でしたが、機能追加や利用顧客からの要望を受け、約30,000ポイント規模まで登録・利用規模を拡大する構想が生まれました。

一方で、その規模まで拡大した際に十分な性能を維持できるか、また遅延が発生した場合にインフラ・データベース・アプリケーションのどこに要因があるのかを、社内だけで判断することは容易ではありませんでした。加えて、Webアプリケーションについては継続的・定期的に脆弱性を確認していく方針があり、短期間で効率的に診断を行える手段が求められていました。

「AWSを利用していく中で、技術的なサポートも受けられて、問合せの対応も迅速であったため、脆弱性診断や負荷試験などもご相談したところ、対応可ということでお願いしたという経緯がございます。」(宮田様)

負荷試験でボトルネックを切り分け、改善検討の判断材料を提供

NHN テコラスは、約30,000ポイント規模を想定した負荷試験をこれまでに計3回実施しました。まずは想定規模での負荷試験を行い、その結果をもとにインスタンスタイプの見直し・スケールアップを実施した上で再試験を重ねました。

インフラ側の状況を確認した結果、遅延要因はインフラに限定されないことが分かりました。アプリケーション側を含めて確認・改善すべき領域を整理し、今後の対応を検討するための判断材料を提供しました。

引き続き、パフォーマンス向上および安定したシステム運用の実現に向けて支援してまいります。

セキュリティ脆弱性診断サービスで重要機能を検証

garmitでは、性能面の検証と並行して、Webアプリケーションの脆弱性診断も継続的・定期的に実施しています。

脆弱性診断サービスの一つであるWebアプリ脆弱性診断のスタンダードプランでは、診断期間は2日間、対象は約10リクエストと、事前調査を必要とせず短期間で重要な脆弱性の有無を確認できる内容となっています。

診断では、ログイン機能など認証情報・ユーザー情報を扱う重要な機能を中心に弊社側で対象を絞り、ツールによる診断に加えて、診断者による手動診断も組み合わせて実施されていることが特徴です。

さらに、危険度の高い脆弱性については正式な報告書を待たず、速報として先行してご連絡しています。その後、サイト全体の評価、検出された脆弱性の一覧とその危険度、各脆弱性の詳細な説明や再現手順、対策方法等を記載した正式な報告書を提出しています。

「社内活動として、毎月garmitで使用しているライブラリの脆弱性情報のチェックをしていましたが、今回の脆弱性診断で、使用中のライブラリの脆弱性があることを指摘されました。チェックしていたにも関わらず指摘されたということは、手順に問題があったということで、社内業務の手順を見直し、より厳格に脆弱性情報をチェックできるよう仕組みを構築しました。今後も脆弱性診断は続けて行く予定ですので、脆弱性対応の例なども含めてご提案いただけるとありがたいです。」(宮田様)

性能課題の切り分けとセキュリティ対応の判断を支援

デンソー様は、garmitの約30,000ポイント規模への拡大に向け、負荷試験を通じてインフラ側の状況を確認しながら、アプリケーション側を含めて確認・改善すべき領域を整理しました。

また、Webアプリ脆弱性診断は引き続き実施していく予定であり、今後も必要なタイミングでNHN テコラスの専門支援を活用していくことが見込まれます。

「今後もAWSを利用したサービスを展開していく予定ですが、まだまだAWSサービスを使いこなしているわけではないので、弊社製品のセキュリティ対策としてどういったサービスが有効なのか判断しにくいところもあり、利用するサービスのご提案をいただけることを期待しています。インフラ運用面についても、システム仕様によって選択すべきスペックが変わることが想定されるため、相談にのっていただけるとありがたいです。」(宮田様)

NHN テコラスは、今後もAWS請求代行サービスに加え、負荷試験やWebアプリ脆弱性診断などを通じて、デンソー様の性能面・セキュリティ面の取り組みを支援してまいります。

公開日 2026/10/20

株式会社デンソーについて

株式会社デンソーは、情報通信分野における企画・開発から設計、製作、施工、保守までをトータルで手掛ける総合エンジニアリング企業です。データセンターや基地局などの社会インフラ構築をはじめ、インフラ監視システム「garmit」の提供、監視室・コントロールルーム設計、各種DXソリューションを展開しています。長年培った高度な技術力と柔軟な連携体制で、社会インフラの安定稼働と安全を全方位から支えています。

株式会社デンソー

社名

株式会社デンソー

設立

1972年2月26日

従業員数

94名(令和8年4月現在)

業種

  • 情報通信・IT

事業内容

通信ネットワーク機器、データセンター・基地局設備、インフラ監視システム、監視室・操作卓、DXソリューションなどの設計・開発・製造・販売、および電気・通信設備工事・保守サポート

課題・目的

  • 技術支援

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